(1)理事会の役割
理事会は、三つの目的の実現を図る同友会運動をリードし、前進させる役割を持っています。その内容を下記に示します。
- 会の活動方針の具体化に努めます。
- 理事間の意思疎通を図り、事務局をパートナーとして、情報収集・経営課題の整理等、常に全会員の意向を汲み、生き生きと活動できるよう配慮します。
- 個々の行事を会員の要望に沿って企画・実行し、参加を促し、行事の終了に際しては適切なまとめを行い、経験を会に蓄積します。
- 会活動の新たな分野に挑戦し、困難に直面しても理事会が先頭に立って解決を図り、会員を励まします。
- 大きな行事に際して、実行委員会やプロジェクトチームを組むとき、責任は理事会にあることを自覚し、全体をリードする立場から指導に努めます。
(2)三役会
三役会は、総会および理事会の決議に基づき、率先して会の基本条件の整備を進めるとともに、理事会の協議案件について検討を行います。理事会において三役会一任とする決議がなされた案件は三役会で決議することができます。また理事会での協議が長引き進行に支障をきたす案件に関しては、いったん三役会に差し戻しあらためて三役会で検討を行うものとします。
代表理事が招集し、原則として、代表理事、副代表理事、専務理事、財務委員長、事務局長で構成します。
(3)理事会・支部役員会の運営
企業経営の中では、トップは即断即決が求められるケースが多いのですが、同友会の場合にはめったに緊急を要する問題は起こりません。
理事会・支部役員会での討議や運営に際しては、個人の意見に固執せず、相手の意見を尊重し、楽しく自由な議論を心がけ、せっかちな多数決方式はとらず、納得と合意を大切にします。その場合、会のトップは、強力な指導力よりも、「調整役」としての役割が大きいと言えます。対立する問題は保留や継続審議にして少数意見も尊重します。
しかし、現実に立脚しない議論の明け暮れでは一歩も前進しませんから、一致したところで実行に移し、決めたことを役員が団結して実践することが大切です。反対意見を持つ人も、多くの人が賛成する意味を理解し、その人々の望むことを尊重する立場に立てば、満場一致は可能です。
同友会運動の蓄積と連続性を図るために、役員の総入れ替えや機械的な輪番制はさけるべきです。ベテランの役員と新しい役員のバランスを考えて運営します。
また、役員の研修会は役員間の相互理解・団結を強め、同友会理念を身につけ、役員のあり方を確認する上で大きな成果があります。研修が楽しく行われるよう工夫が必要です。
(4)支部役員会
支部活動を中心となって推進するのが支部役員会です。同友会理念の実践と実現をめざし、支部の課題解決と意見交流の場とします。また、同友会の歴史、理念、ビジョン、方針、支部のあり方について徹底した議論と検証を実施します。
基本的に月1回定期的に役員会を開き、会議内容としては
- 理事会の報告をし、会方針・会活動を確認します。
- 前月例会の反省と今後の例会企画(最低3ヵ月先まで)を検討します。
*例会報告者が会員の場合「、経営のプロ」であっても「話のプロ」ではありませんので事前に話していただきたいことや聞きたいことを、役員会の場で整理・検討することが例会成功のポイントです。 - 新会員の紹介や退会者、また会員の異動・慶弔等を報告します。
- 会運営のことだけに終わるのではなく、役員相互が本音で交流し合えるように自社業界や会社・個人の近況報告(情報収集)等も行います。
- 会議時間は2時間程度しか取れないのが実状です。会議レジュメや担当者は企画書等文書で準備をします。また、議事録を作成して報告します。
- 支部行事の報告、予算・決算の提案をします。
- 支部の「研究会・部会」の提案、承認、運営の支援をします。
- 仲間づくりを推進します。
- 広報活動の実施を推進支援します。
- 委員会及び支部の活動や例会・活性化対策・課題解決と予算・決算の検討をします。
- 次期、支部長・副支部長等の支部役員の推薦をします。
- その他、支部重要事項を実施します。
などがあげられます。
※支部三役会支部役員会の円滑な運営を実施するために、支部は三役会を開催することができ、役員会の議題の整理と事前の徹底把握及び問題等を整理し、執行部としての意見調整を図ります。
支部三役の構成は、支部長・副支部長・総務委員長で構成し、同友会理念・同友会ビジョン・方針を徹底理解して支部運営の中枢を担います。