グループディスカッション(GD)

中小企業家同友会における「グループディスカッション」は、例会の重要な部分であり、以下のような特徴があります:

  1. 経営体験の共有と討論:グループディスカッションは、例会で行われる経営体験の報告後に続きます。参加者は6〜8人の小グループに分かれ、報告された経営のテーマについて深く討論します。
  2. 問題提起者からの報告:例会での報告者は「講師」ではなく「問題提起者」と位置づけられています。報告者は自身の経営体験を共有し、その中での課題や問題点を提起します。
  3. 参加型の学び:グループディスカッションでは、一方通行の講演やセミナー形式とは異なり、参加者が自ら発言し、他の参加者の意見を聞きながらテーマを深め合います。この過程で、参加者は互いに学び合い、新たな視点を得ることができます。
  4. 実践的な経営の洞察:ディスカッションでは、経営の実践的な課題について議論され、経営者が自社の問題に対して具体的な解決策を見出す手助けとなることが期待されています。
  5. 本音での意見交換:ディスカッションのルールとして、本音での意見交換が基本です。時には激しい議論になることもありますが、それぞれの感じ方、受け止め方の違いから、多様な経営手法や人生観、哲学、経営姿勢についての学びに繋がります。
  6. 全体での共有:グループ討論の終了後、各グループから選ばれた発表者が全体の前でグループ討論の概要を発表します。これにより、グループ内での学びが全体に共有されます。

このようなグループディスカッションは、参加者にとって、経営者としてのスキルや知識を高める貴重な機会となっています。