同友会理念

中小企業家同友会の理念は、同友会運動の歴史と経験の中で培われた、会の目的、性格、基本となる考え方を表すものです。具体的には以下の三点で構成されています:

  1. 同友会の三つの目的:
  • 会員の経験と知識を交流し、企業の自主的な近代化と強靭な経営体質を作ること。
  • 中小企業家が自主的な努力により、互いに資質を高め、これからの経営者に要求される総合的な能力を身につけること。
  • 他の中小企業団体と提携し、中小企業を取り巻く社会・経済・政治的な環境を改善し、中小企業の経営を守り、安定させること。
  1. 自主・民主・連帯の精神:
  • 自主: 他のいかなる団体からも干渉や支配を受けないこと。会員の自主性を重視し、入会・退会、行事への参加についても会員の自由選択権を保障すること。
  • 民主: 会の運営を会員の要求や意見に基づいて行い、独善的な運営を避けること。民主的な見方や考え方を広め、特に企業内で実践すること。
  • 連帯: 会員同士の協力と、あらゆる階層の人たちとの協力と団結を進めること。これは、会内での深い信頼関係と全人格的成長をベースにした関係の構築を意味します。
  1. 国民や地域と共に歩む中小企業:
  • 中小企業が豊かな国民生活の実現に貢献すること。企業活動が反国民的であってはならず、すぐれた製品やサービスを提供して地域経済の繁栄に寄与すること。
  • 地域経済のバランスの取れた活性化に対して中小企業家の立場から提言し、地域おこし、まちづくりに行動すること。

これらの理念は、中小企業家同友会が中小企業の経営者としての資質向上、中小企業が直面する課題への対応、そして社会全体への貢献を目指すための基本方針となっています。