中小企業家同友会における「経営指針」とは、企業の経営理念、経営方針、経営計画の三つの要素で構成される、経営の基本方針を指します。経営指針の確立は、「よい会社」を作るために不可欠であり、同友会は1977年から経営指針の確立と実践の活動を重視しています。
経営指針は、経営者にとっての「運転免許」と見なされており、経営理念を実現するための明確な経営戦略と全社的な取り組みが必要です。また、経営指針は単に「作る」ことが目的ではなく、社員と共に実践し、社内改革を進めることが本来の趣旨とされています。
経営指針の構成要素は以下の通りです:
- 経営理念:事業を行う上での基本的な経営のあり方を表明するもの。企業の目的や目指す会社の姿を述べます。
- 経営方針:経営理念の徹底と具体化を目指し、中期的な目標と達成のための方針を示すもの。
- 経営計画:経営理念に基づいて、経営方針や戦略をさらに具体化した実行計画。
経営指針の確立は、製品やサービスの品質だけでなく、それを生み出し続ける経営の仕組みとその実践においても「経営品質の向上」を求めています。同友会では、これらの経営指針を三位一体として捉え、経営の核心に迫る意見交換や実践を通じて「良い会社」の構築を目指しています。